【日常の光】「すみません」の連続を、おでんの温もりが溶かす夜。

育児×学び
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🗓️ 2026.01.09

金曜日の朝


どうにもノリゴリ隊長ちび武士が起きてこない。起きてきても、時計を無視したようなダラダラとした動き。
「何も言うまい」と心に決めて見守っていたけれど、出勤時間が迫るにつれ、僕の心に余裕がなくなっていく。

「これ以上、雰囲気を悪くするなら怒るよ!」

思わず怒鳴ってしまった。
……言った直後に気づく。一番雰囲気を悪くしたのは、他でもない自分自身だ。反省と自己嫌悪。ちび武士は準備が間に合わず、結局僕は一人で歩いて仕事へと向かった。澄んだ冬の空気が、少しだけ頭を冷やしてくれた気がしたよ。

謝ってばかりの事務作業。

08:00、勤務先の医療施設へ到着。
今日は建具補修に伴うシーリング充填作業の監督と、5件分の資材調達要求書類の作成。
そして、人事課へ向かった。

嫁っちを再び僕の扶養に入れるための申請だ。
これまで何度も入ったり出たりを繰り返してきた経緯がある。「何度もすみません。お願いします」と頭を下げた。

本当なら、エイリアン王子の非行さえなければ、彼女は今頃安定して働けていたはずなんだ。
そんな「もしも」を考えると、やりきれない気持ちがこみ上げてくる。けれど、今はこれが最善の道。謝ってでも、泥を被ってでも、今の生活を繋ぎ止めるのが僕の役割だ。

味の染みたおでんが、心を解く

残業して稼ぎたい気持ちもあったけれど、嫁っちから「今日はおでんパーティーだよ」と連絡が入った。
その一言に惹かれ、今日は定時で切り上げて帰宅することに。

玄関を開けると、出汁のいい香りが漂っていた。
昨日から準備してくれていたというおでんは、どれもしっかりと味が染みていて、見事な黄金色。
子供たちが食べやすいようにと、大根が小さく切られている。そんな嫁っちの細やかな優しさが、朝の怒鳴り声でトゲトゲしていた僕の心をゆっくりと溶かしてくれた。

「熱い!」「うまい!」
家族みんなでハフハフと言いながら、湯気の向こうで笑い合う。
今日一日、外で頭を下げ続けてきた疲れが、この一杯の汁と一緒に消えていくような気がした。


📝 今日の発見メモ

心理学の視点:負の情動の転換

  • 朝、怒鳴ってしまったのは「防衛反応」の一つ。家族を愛しているからこそ、正しくあってほしいという願いが裏返ってしまっただけだ。でも、夜の「おでん」という共有体験が、その朝のギスギスを上書きしてリセットしてくれた。美味しいものを一緒に食べる。これが最強の家族療法なんだ。

孫子の兵法:軍争篇「気を治むる者なり」

  • 孫子曰く:「朝の気は鋭く、昼の気は惰し、暮れの気は帰す」
    • (朝は気力に満ちているが、夜にはその気が尽きて帰りたくなるものだ。)
    • 今日は、夜に無理をせず「帰る(定時退社)」を選んだ。これが正解だ。気力が尽きかけた時に無理に残業するより、家庭で英気を養う方が、長期的に見て「勝てる」体力が温存できる。

ライオン視点(論理・行動)

  • 社会的責任の遂行: 人事への手続きという、心理的に負担の大きい作業を後回しにせず完遂。
  • 柔軟な時間管理: 経済的利益(残業代)よりも、家族の士気向上(おでんパーティー)を優先した高度なマネジメント。

うさぎ視点(感情・共感)

  • 大根のサイズ: 小さく切られた大根。そこに込められた「子供への愛」
  • 朝の反省: 「自分が雰囲気を悪くした」と認められるから、家族はまた笑い合えるんだ。

バランス(どう整えた?)

  • 仕事での「謝罪(人道)」と家庭での「団らん(癒やし)」をリンクさせた。
    辛い現実に蓋をするのではなく、おでんの温もりという具体的な幸せで包み込んだ

まとめ:明日のための「温もり」

「すみません」と謝り、頭を下げて歩く日々。
それでも、帰り道に「おでん」という楽しみが待っているなら、僕は何度でも頭を下げられる。

味の染みた大根のように、
僕たちの苦労もいつか、人生の深い旨味に変わると信じたい。

さあ、お腹も心も満たされた。
明日は今日よりも少しだけ、優しい朝を迎えよう。


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