📝 はじめに
1週間の集合研修から帰ってきた。
正直、行く前は「仕事が溜まっているのに1週間も…」という気持ちがあった。でも終わってみると、かなりレベルが上がったと実感している。技術や知識だけじゃなく、「人をどう動かすか」「自分がどう在るか」という部分で、本当に多くのことを学んだ1週間だった。
🗓️ 前半|事例研究と、過去の自分との対峙
「夢中になるタイプ」の事例が刺さった
研修では実際の職場事例を分析するグループワークが中心だった。最初に提示された事例は、真面目な係員が過労と体調不良で2週間入院してしまうという重い内容だった。
この事例を読んだ瞬間、かつての自分の姿が強くオーバーラップした。
以前、土木設計の仕事をしていた頃の話だ。当時の僕は「やる気のある人間の勢いは最強。それを応援・フォローすることが正義」と信じていた。自分が限界まで働くことを美徳としていたし、周りにも同じものを求めていた部分があった。
でも事例を通じて気づかされた。管理者が部下の「大丈夫です」という言葉に依存しすぎることの恐ろしさを。誰かが限界を超えてから気づくのでは遅すぎる。
🗓️ 中盤|研修リーダーとしての試練と、気づき
「こっそり残業」が起きた夜
研修では研修リーダーを任された。人前で話すのは得意じゃないけど、堂々としているフリをしながら号令や挨拶をこなした。講義を盛り上げるために積極的に質問するように意識した。
しかし初日の夜、事件が起きた。
「残りは明日やろう」と全員で合意したはずなのに、メンバー2名が深夜まで自発的に作業を続けていたのだ。
「これは簡単な作業だ」という僕の主観的な思い込みが、メンバーに強い心理的負荷を与えていたのかもしれない。事例で学んだ「大丈夫」に依存してしまう管理者と、同じ状況に陥りかけていた。
ここで一つの気づきを得た。
「一人で抱え込んで完璧を目指すのではなく、周囲の力を信頼して『積極的に頼り、みんなの力を借りる』ことこそがリーダーの仕事だ。」
人に頼る勇気を持つことの大切さを、身をもって学んだ瞬間だった。
質問の「コツ」がわかってきた
グループ発表では、他の班のプレゼンにも積極的に質問するよう意識した。
最初は「変な質問と思われたら恥ずかしい」という気持ちがあった。でもやっていくうちにコツがわかってきた。
質問する前に「よかった感想を先に述べる」こと。そして「相手のこだわりポイントを見つけて、そこを質問する」こと。
これをやると、場の空気が柔らかくなる。相手は「ちゃんと見てくれている」と感じてくれる。テクニックではなく、「相手を尊重しよう」という気持ちがベースにあるから自然にできた。
だんだんと楽しくなってきた。毎日日記を書いているおかげか、言葉もすっと出てくるようになってきている気がした。
🗓️ 後半|個性の爆発と「融和団結」
多様なメンバーと「ちんげんさい」「おひたし」
研修には本当に多様で素晴らしい個性を持ったメンバーが揃っていた。
- 場を常に明るく盛り上げてくれるムードメーカー
- 講義のポイントを完璧にまとめてくれるメモの達人
- 凄まじい推進力で引っ張ってくれる勢いのある人
- 何事にも誠実に向き合ってくれる真面目な人
一人ひとりの個性を徹底的にリスペクトして、適材適所で力を借りまくった。
またグループワークで同じ班の中にいた栄養の専門知識を持つメンバーの知恵を借りて、メンタルケアや免疫力を高める栄養素(GABA・ビタミンA・C・E・たんぱく質など)を解決策に盛り込んだ。「体あってこそ!」の視点だ。
そして研修を通じて生まれた2つのキーワードがある。
「ちんげんさい(沈黙・限界まで我慢・最悪な状況)」——部下が相談できずに限界を迎えてしまう負のスパイラルのことだ。
「おひたし(怒らない・否定しない・たすける・指示する)」——リーダーがカウンセリングマインドを持って部下に接するための行動指針だ。
みんなの知恵がカチッと噛み合い、班は最高の「融和団結」を果たすことができた。
打ち上げの締めの挨拶
打ち上げの宴会では、急な指名で締めの乾杯の挨拶を任された。以前なら焦っていたと思う。でもお酒の力も借りながら、緊張せずに言いたいことを綺麗にまとめられた。我ながらいいスピーチだったと思う。
乾杯の音頭は副リーダーに「無茶ぶり」した。研修で学んだ「積極的に頼る」をさっそく実践できた瞬間だった。
🗓️ 最終日|現場への責任と、解散
最終日は、厳しさを増す安全保障環境や、平時からの設備・拠点整備の重要性について学んだ。現場を支える僕たち中級係員の責任の重さを、改めて全員で共有した。
最後に、この1週間を共にした同期たち全員へ感謝とエールを送り、研修は無事に解散となった。
📝 振り返り分析
🦁 ライオン視点(論理・行動)
今回の研修で得た最大の気づきはこれだ。
「抱え込んで完璧にこなすことがリーダーの仕事じゃない。チームの力を信頼して、積極的に頼ることがリーダーの仕事だ。」
かつてのモーレツ社員時代の自分は「自分が頑張れば何とかなる」が強かった。でも組織で動く以上、個人プレーには限界がある。早めに相談し、小出しに依頼し、情報を共有して周囲を巻き込む——これが現場を持続的に回す唯一の方法だ。
「ちんげんさい」を防ぐために、「おひたし」のマインドで接すること。この2つを今後の現場で実践していく。
🐰 うさぎ視点(感情・共感)
人前で話すのが得意じゃなかった。それでも研修リーダーとして立ち続けた1週間だった。
「相手のこだわりポイントを見つけて質問する」という技術は、テクニックとして学んだものではなく、「この人たちをリスペクトしたい」という気持ちから自然に生まれたものだと思う。
毎日日記を書いてきたことが、言葉を生み出す力につながっていると感じた。書き続けることで、頭の中で文章を組み立てる速度が上がっている。スピーチでも「流れを作りながら話せる」状態になってきた。
⚔️ 孫子の兵法|謀攻篇「一人で戦わず、チームの力で勝つ」
「百戦百勝は善の善なる者に非ず。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。」
一人で百回戦って勝つより、チームで力を合わせて戦わずして勝つことが最善だ——孫子の謀攻篇はそう言っている。
今回の研修で実感したのは、まさにこれだった。自分が全部やろうとするのではなく、メンバーの個性を活かして力を借りる。「積極的に頼ること」が最強のリーダーシップだと気づいた。
📚 スラムダンク「適材適所でチームを動かす」
安西先生は選手一人ひとりの個性を見抜いて、適材適所で起用した。花道の爆発力、流川の個人技、宮城のスピード——全員の個性が噛み合ったとき、山王に勝てる「形」が生まれた。
今回の研修も同じだった。ムードメーカー、メモの達人、勢いのある人、真面目な人——それぞれの個性を活かして「融和団結」できた。
リーダーの仕事は、チームの個性を引き出すことだ。
☯️ バランス(今週の陰と陽)
🌑 陰(しんどかったこと)
🌕 陽(よかったこと)
仕事が溜まっている中での1週間の離脱
研修リーダーとして場を回しきれた
初日の「こっそり残業」で自分の甘さを実感した
「積極的に頼る」という新しい視点を得た
人前で話す緊張
締めの挨拶が我ながらいいスピーチだった
過去のモーレツ社員時代の自分への後悔
🌙 結び
過去のモーレツな働き方を否定したくはない。
あの全力があったから、今の気づきに繋がっている。
でも変えられるのは、これからの自分だ。
「ちんげんさい」を防ぎ、「おひたし」で接する。
融和団結の絆を、現場に持ち帰る。
