豚汁そばと小さなエイサー。日常という「戦場」での立て直し方

🗓️ 2025.12.16

火曜日の朝。嫁っちは休み。エイリアン王子の件があってなかなか職場に顔が出せないみたいだ。朝からエイリアン王子とちび武士がダラダラして登校拒否モード。このままじゃ嫁っちが休まらない。

なんとか登校させようと声をかけたけど、エイリアン王子には全然話が通じない。それでもちび武士はなんとか立て直して登校してくれた。これだけでも「よかったー」と思える自分がいるよ。

足が不自由なノリゴリ隊長を車で送り、ミルク将軍を保育園へ。その後、僕を職場まで送ってもらって、ノリゴリ隊長も無事登校。バタバタだけど、これが今の僕たちの「朝の作戦」

職場では年度末予算の余剰で資材調達を計画していたんだけど、現場はそう甘くない。急な作業指示が飛び込んできた。事務室を更衣室に変えるためのドアノブオートロック化、施錠不良箇所の修理……。

結局、本命の作業は後回し。でも、目の前の「不具合」を直すのも僕の大切な任務だ。淡々とこなしていく。

そんな中、驚くニュースが入った。採用時に別の施設で一緒だった先輩が退職するという。優しくて真面目な先輩で、またいつか一緒に仕事がしたいと思っていたからショックだった。

でも、本人に電話して伝えた言葉は「卒業おめでとう」。自分の意思で新しい道を決めたなら、それは間違いなくいい方向への一歩だ。再会できる日を楽しみに、僕も自分の場所で頑張ろうと思ったよ。

定時上がり。車で嫁っちとノリゴリ隊長が迎えに来てくれた。さらに驚いたのは、ちび武士までゲートの前まで歩いて迎えに来てくれていたことだ。

家族に「お迎え」に来てもらえる。これって、ものすごく贅沢で幸せなことだよね。ミルク将軍を迎えに行けば、あの満面の笑み。一日の疲れが吹き飛ぶ、最高の報酬だよ。

夕食は、嫁っち特製の「豚汁そば」。これがもう、めちゃくちゃ旨くて家族でおかわり争奪戦になった。温かいご飯をみんなで囲める時間は、何物にも代えがたい。

エイリアン王子は何事もなかったかのように過ごしている。正直、こっちはどう接していいか分からないんだ。「100歩引いて怒らない」と決めてはいるけど、何を言うべきか、何を聞くべきか……。本人が平然としているなら、明日はいい方向に戻るんだろうか。そんな淡い期待と不安が入り混じる。

そんな重い空気を吹き飛ばしてくれたのが、ミルク将軍だった。
クッキーの空き缶を渡したら、案の定、太鼓のように「ガンガンガン！」と叩き始めた。テンションが上がって「はー！はー！はー！」と掛け声まで出している。

これ、この前見に行った陸自祭の「エイサー」のイメージだよね。
小さな体で一生懸命踊るその姿は、僕にとって最高の演舞だった。おかげですっごく元気をもらったよ。ありがとう、小さなエイサー隊長！

家族が迎えに来てくれる、あるいは笑顔で迎えるという行為は、脳内に幸せホルモン「オキシトシン」を分泌させる。これはストレスを軽減し、「自分は受け入れられている」という所属感を強める。ミルク将軍の笑顔やちび武士の待ち伏せは、家族全体のメンタルケアにおいて最強の特効薬なんだ。

孫子曰く：「激水の疾くして石を漂わすに至るは、勢なり」
- エイリアン王子が何事もなかったかのように振る舞う現在の状況は、激流の前の静けさ、あるいは「膠着状態」だ。無理に動かそうとせず、今は「勢い」がどちらに傾くか、100歩引いて静観することも一つの戦術。無理な攻め（説教や問い詰め）は、かえって防衛本能を刺激し、関係を悪化させるリスクがある。今は家庭の「気」を整える時期だね。