皮肉に込めた「保険」と、絶対に守りたい場所。

ライフハック×学び
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🗓️ 2026.02.02

小さな成長と、重い現実

月曜日。今日は長男・エイリアン王子の件で鑑別所へ相談に行くため、年休をいただいた。
ちび武士が便乗して休まないよう、出勤のフリをして家を出る。
「パパはもう遅刻だから学校まで一緒に行くよ」「遅刻でも早く行かなきゃダメだよ」
そう言って学校へ向かうちび武士の背中に、確かな成長を感じて少しだけ救われた気がした。

けれど、午後の現実は重かった。
再び訪れた相談窓口。数ヶ月前、ここを「卒業」したはずだった。それなのに、また同じ過ちを繰り返し、同じ空気を吸っている。その事実に、僕の心は激しいイライラとダメージを負っていた。

1時間の対話と、消えないモヤモヤ

担当の職員は、僕たちを温かく迎えてくれた。
エイリアン王子と二人きりでの面談。そこで初めて出た「学校での噂」や「周囲からの要求」。
親には言えないことが、専門家には話せる。それは一歩前進なのかもしれない。けれど、僕の心は晴れなかった。

嫁っちは、エイリアン王子を塾に通わせるためにパートをフルタイムにしたいと言い出した。
「学力が上がれば環境も変わるはず」
その気持ちは痛いほどわかる。でも、これまでのバスケ、野球、剣道……すべてが中途半端に終わってきた過去が、僕の思考にブレーキをかける。

「また裏切られるんじゃないか」
「これ以上、ギリギリの精神状態で頑張っている嫁っちに無理をさせたくない」
そんなモヤモヤが、澱(おり)のように溜まっていく。

爆発、そして皮肉に込めた「願い」

夜、遅れて帰宅したノリゴリ隊長の不遜な態度が、僕の導火線に火をつけた。
溜まっていた感情が、エイリアン王子とノリゴリ隊長に向けて溢れ出した。

「ママは君たちのために、身を削って働こうとしている。でも、君たちはどうせ頑張れない。だから、目標も夢も潔く諦めてくれ。これ以上、ママに無理をさせないでくれ」

「悔しかったら、やってみせてよ」

最低の言い方だったかもしれない。父親として無条件に信じてやりたい。けれど、信じて裏切られた時のショックから自分を守るために、僕は「皮肉」という名の保険をかけてしまった。
反骨精神で奮起してほしい。でも、期待するのが怖い。
そんな自分自身の弱さが、一番情けなくて、腹立たしかった。

それでも、食卓は温かい

最悪の空気の中、それでも食卓には嫁っちが作った「肉肉しい特製豚汁」があった。
家計がピンチの時でも、僕たちを飢えさせない彼女の強さと愛。
そして、学校での愚痴を吐き出してスッキリした顔を見せるちび武士や、末っ子のミルク将軍の無邪気な笑顔。

今はまだ、息子たちを100%信じることはできない。
でも、この場所だけは、僕が何としてでも守り抜かなければならない。

宇宙人外交も、家庭の再起も、一筋縄ではいかない。
明日は今日より少しだけ、冷静な自分に戻れますように。


📝 今日の発見メモ

心理学の視点:防衛親和(ディフェンシブ・アタッチメント)

  • 今日の僕が息子たちに放った言葉は、心理学的に言うと「期待による失望」から自分を守るための自己防衛反応らしい。それだけ傷ついてきたってことだ。皮肉だって、あいつらへの「本気のメッセージ」には変わりない。

孫子の兵法:謀攻篇「怒りを以て師を起こすべからず」

  • 孫子曰く:「主は怒りを以て師を起こすべからず。将は慍(いきどお)りを以て戦いを交うべからず」
    • (指導者は怒りに任せて戦争を始めてはならない。将軍も不満で戦ってはならない。)
    • 今日は爆発してしまったけれど、それは「家族を守りたい」という強すぎる責任感の裏返し。明日は一度刀を置いて、嫁っちと「無理のない戦術」を再確認しよう。

ライオン視点(論理・行動)

  • 専門リソースの活用: 鑑別所という専門機関を通じ、エイリアン王子の深層心理(周囲との関係性)を抽出。問題の根源を特定するための情報収集を継続。
  • リスク回避の断言: 家族の柱である妻のオーバーワークを防ぐため、子供たちの過度な要求に対して一時的な「否決」を提示。

うさぎ視点(感情・共感)

  • ミスドでのひととき: 嫁っちと二人、ドーナツを食べている時だけは、パパの鎧を脱げたかな。
  • ちび武士の「学校行かなきゃ」: 彼は確実に「正しい道」を歩もうとしている。

バランス(どう整えた?)

  • 鑑別所での重苦しいエピソードと、夜の爆発というシビアな現実を包み隠さず記述。
    その上で、嫁っちの料理や末っ子の笑顔という「守るべきもの」を再確認。

また、一歩から。

感情をぶつけてしまった後は、いつも後悔が残る。
でも、ぶつけなきゃいけない時だってある。

明日の朝、どんな顔で息子たちと向き合えばいいか分からないけれど、
それでも僕は、お米を炊き、彼らを送り出す。

どん底から這い上がるのは、泥臭くて、カッコ悪い。
でも、それが今の僕の戦いだ。

明日はもう少し、優しくなれるといいな。


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