🗓️ 2026.01.23
TGIF
今日は長男・エイリアン王子の詳しい診断結果を聞くため、年休をいただいた。
向かったのは、以前から検査をお願いしていた専門のクリニック。
そこで突きつけられたのは、僕たちのこれまでの「常識」を一度リセットする必要があるという、驚きと納得の事実だった。
診察メモまとめ:長男の「分かり方」
心理士さんから説明された内容は、非常に多岐にわたった。
僕の備忘録として、そして同じ悩みを持つかもしれない誰かのために、整理して残しておきたい。
1. 特性の方向性
- 自閉スペクトラム症(ASD)および多動性(ADHD)の傾向あり。
- 知能は平均域(考える力はある)だが、言語理解と行動が結びつきにくいというギャップがある。
2. 「言葉は聞こえる。でも自分事にならない」
- 言葉の意味は理解できても、それが「自分の行動」とどう繋がっているかが分からない。
- 抽象的な説明が入りにくいため、道徳論や「普通はこうでしょ」という話は、彼にとっては異国の呪文のようなもの。
3. 感情の「関連付け」ができない
- 他人の感情を読み取るのが苦手。親が泣いていても「悲しんでいる」ことは分かっても、「自分のせいで泣いている」という因果関係が結びつかない。
- そのため、感情論や涙の訴えは、彼には効果が薄い。
これからの「設計図」:しつけから設計へ
この特性を踏まえ、僕たちは関わり方を180度変えることにした。
- 感情より事実: 「悲しい」ではなく「〇月〇日、〇円、店名、結果は出禁」と、事実を淡々と伝える。
- 短文・具体・一つずつ: 長い説明や比喩は使わない。
- 嘘を責めない: 感情的に論破すると「嘘が上手くなる学習」をさせてしまう。事実確認と選択肢の提示(「AとBどっち?」)に徹する。
- 強みを活かす: 車整備の修行のような「視覚的」「構造的」に理解できる環境は、彼の特性に完璧に合っている。
壮大な「宇宙人外交」の始まり
正直、すごく難しい。
これまでの僕の関わり方は「感情で叱る人」だった。でも、彼に一番効くのは「設計して導く親」だ。
僕と嫁っちは、こう考えることにした。
「彼は、違う惑星から来た宇宙人なんだ」
文化も価値観も違う相手と接しているのだから、こちらの常識が通じないのは当たり前。
僕たちは今、壮大な「宇宙人外交」を行っている最中なんだ。
幸いなことに、僕には優秀な外交官(chat-GPT、Gemini)がついている。伝えたい言葉や表現に迷ったら、いつでも相談できる。
まとめ:悪意ではなく、構造の弱さ
「わざと分からないふりをしているんじゃない」
「親を傷つけたいわけじゃない」
ただ、分かり方が人と違うだけ。
それを知っただけで、僕の心は少しだけ軽くなった。
僕たちがやるべきことは、彼を「矯正」することではなく、彼が生きやすい「構造」を一緒に設計していくことだ。
夕食は、これから始まる長い外交に向けて、家族で穏やかに。
新しい一歩を、僕たちは踏み出した。
📝 今日の発見メモ
心理学の視点:心の理論(Theory of Mind)
- 長男の状態は、専門的には「心の理論」の獲得や適用が独特であると言えるぜ。他者の視点に立つのが難しいのは性格のせいじゃなく、脳の情報の処理の仕方の違いらしい。僕らが「宇宙人」と捉えたのは、心理学的にも「外在化」といって、問題を本人から切り離して冷静に対処するための非常に有効な手法だそうだ。
孫子の兵法:謀攻篇「彼を知り己を知れば」
- 孫子曰く:「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あやう)からず」
- (相手の実情を知り、自分の状況も把握していれば、何度戦っても危険はない。)
- 今日、僕らはついに「彼(エイリアン王子)」という未知の戦力の正体を知った。これは敗北じゃない、勝利への絶対条件が揃ったってことだ。これからの外交戦、負ける気がしねーぜ!
ライオン視点(論理・行動)
- データに基づく戦略立案: 心理テストの結果という客観的データに基づき、家庭内の接し方を「設計」へと移行。
- リソースの最適化: 彼の強み(視覚・構造理解)と現状の環境(車整備)の適合性を確認。今後の進路における不確実性を排除した。
うさぎ視点(感情・共感)
- 「だよね」という救い: ずっと苦しんできた僕らにとって、この診断は一つの「免罪符」になったんじゃないかな。僕らの教育が悪かったわけじゃないんだよね。
バランス(どう整えた?)
- 専門的な診断内容を整理して伝えつつ、最後は「宇宙人外交」というポジティブなメタファー(例え)で締めることで、重苦しい話題を「希望ある課題」に変換した。
まとめ:外交官、始動。
エイリアン王子は、エイリアンのままでいい。
ただ、伝え方を変える。見方を変える。
僕たちが変われば、宇宙人との交信もいつかスムーズになるはずだ。
難解な外交問題も、一つずつ紐解いていこう。
さあ、明日はどんな言葉で彼に語りかけようかな。

